友達イジメ
☆☆☆

それからユウジとすれ違うたびに、あたしは笑顔で話かけた。


あたし達の関係は近づいていて、いい雰囲気になっているはずだ。


ちょっとした噂程度で壊れたりしない。


そう、思っていたのに……。


「ユウジ! 今日も部活見学に行くね!」


昼休憩時間、偶然通りかかったユウジにそう声をかけた時、ユウジはあたしへ険しい表情を向けた。


「悪いけど、もう来ないでほしい」


その言葉の意味が、すぐには理解できなかった。


ユウジがあたしを拒絶している。


その事実が強烈に胸に突き刺さって来た。


「なんで!?」


次にあたしは大きな声でそう言い、ユウジの腕を掴んでいた。


「性格の悪い子と付き合う気はないんだ」


ユウジはそう言ってあたしの手を外した。
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