友達イジメ
性格の悪い子……。


なにか言い返さなきゃ。


そんなことないよって、笑顔で言わなきゃ。


そう思うのに、言葉が喉の奥につっかかって出てこない。


それはまるでリカコの呪いのようにも感じられた。


沈黙の数十秒間が過ぎて行った時、ユウジは何も言わず、その場を立ち去ってしまったのだった。

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