私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



それからも、いろんな友達に聞かれた。


「うん。」



って答えるのが精一杯な私は、ずっとユミにくっついて1日を過ごした。



学校では、倉橋は全然話しかけて来ないし、いつもみたいに嫌がらせもして来なかった。



倉橋も私との事、聞かれたりしてるのかな?



何て答えてるんだろう?






「おいっ帰るぞ。」


「えっ今日も一緒に帰るの?」



放課後を迎えた教室。




私の席に向かってきた倉橋にまたドキドキした。



悔しいけど、倉橋はやっぱりカッコいい。




みんなが騒ぐのも、何となく理解できる。




だから、余計に何でって思ってしまう。


何で私なの?って




「早くしろっ」



そう言って私のカバンを持ってさっさと教室を出て行った。



「へぇ〜意外〜。」


ニヤニヤしながら私の顔を覗き込むユミ。



「何が?」


「だって、倉橋ってどう見ても追っかけられるタイプじゃない?コナンに対しては、けっこう余裕なさそう。」



さっきの短いやり取りで、何でそんな事までわかっちゃうのか、私は自分の事なのにさっぱり分からない。





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