オトナだから愛せない

「なぁ、来るだろ?」

「私と一緒に行こー!」

「うん、秋ちゃんが行くなら、行こうかな!」

「よっしゃ!じゃあ、詳しい時間とかは俺から連絡する!」

「はーい!」




タレ目をさらに垂らして微笑んだ杉野くんはそう言うと手を振りながらパタパタと駆けて行ってしまった。




「胡桃も来てくれるなら楽しみ!」

「楽しそうだよね、なんか合宿みたいで!」




秋ちゃんはサンドイッチをパクリと頬張ると「ちょっとトイレ行ってくる」と席を立った。



私はようやく鮭までたどり着いたおにぎりを片手にスマホを取り出す。一応、行くことだけ皐月くんに報告しておこう。












と、私がメッセージを送ればブッーと震えたスマホ。珍しく皐月くんからの返信が早い。











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