文の幸福
最近ついてないなー。

あ・・根暗子だ。

区の図書館って館員はみんなジジーとババーしかいない。

客もほとんど老人と保育園替わりにしている主婦ばかり、
その中、定期的にくる女子高生が二人いる。

一人は長いふわふわパーマのお嬢様タイプのスト子、
毎日オレの出勤にあわせて来ては、本を読みながらじっとこっちを見ている。
綺麗系だが正直タイプじゃない番外だ。
何かきっかけを探しているが、眉間に皺を寄せ、基本無視だ。
そして15分ほどで消えるスト子。

もう一人は根暗子。
何も借りず、ずっとイヤホンしながら図書館の一番奥にいつも消えていく。
ロングボブと厚ぼったい前髪で顔の大半が隠れていて、本当は老人だったと言われても驚かないほど顔を覆って見えない。
ザ!根暗!

・・・つまらなさ過ぎてつまらない事しか浮かんでこねー。
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