文の幸福
・博side


義からの電話をきり、PCから仁のデーターを、バイトの慶に送信する。

「慶!申し訳ないが、今送った人の最近の調査お願いしていいか?」

「OKです。素行ですか?身辺ですか?」

「ハッカーとの関わりだから、両方かな?
昔、関係があったと疑われていて、最近は大人しくしていたんだがな、
念のためだ。」

「ハッカーって“Lee”ですか?」

「“Lee”知ってんのか?」

「“Lee”は有名人ですよ、その手のアングラ(アンダーグラウンド)では。
ただ、技術はどうあれ、バカだってのも有名ですよ?」

「バカなのか?それは知らなかった。」

「ええ、有名です。この人の事調べればいいんですね?」

「ああ、頼むよ、できれば早めに対処してほしい」

「ラジャ!ちょっと出てきます」

と慶は事務所を出て行った。

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