文の幸福

保護下の彼女の情報は調べれば、顔写真と、逐一報告が上がるから、今日、どこにいるかは一目瞭然だ。

どうやら、デパートのお中元の短期間のバイトにでているようだ。

「加藤君、ちょっと昼は出かけてくるよ、プライベートだから警護はなしだ。
二時には戻る」

と内線で秘書の加藤君に伝える。

よっこらしょ、“斉藤 みどり”ご対面だ。


〇越デパートのお中元催し会場。

一人で出歩くのは久しぶりだ、見渡すと早速見つけた。

何かを補充しているようだ。

「すみません。」と声をかけると、目を見開く彼女。

私を知っているようだ。

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