溢れるほどのすきをあげる。


…え?


今日は、その子たちと一緒にお弁当食べたの?


もしかして…昨日も?


だから私たちのところには来なくなったの…?


やだよ…そんなの…前みたいに一緒に食べたいよ…。


「谷家くんってさぁ!笑った顔可愛いよね〜っ!!」


ふわりが大声で言った。まるで、私に〝谷家くんが私に向けて笑った〟ことを思い知らせるみたいに。


私…谷家くんのことが好きだ…


こんな独占欲で気づくなんてバカだなぁ…


私だけだと思ってたのに。


あんなに冷たい谷家くんの笑った顔が見られるのは。


私だけ、特別だと思ってた…


バカだなぁ私。特別なわけ、ないのに。
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