無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
....って、さっき悠莉はなんて言った?
『未桜があの桜雅君と付き合ってるんだから....!』
「つ、付き合ってる!?律くんと私が....!?」
思わず立ち上がれば、興奮状態の悠莉にガシッと肩をつかまれる。
「ほら、''律''って名前呼びだし。さあ、白状しなさい....!」
「ひ、ひぃ~っ」
あまりの迫力に、私は口を開くしかなかった。
◇
「ふーん....桜雅君とはニセの彼氏彼女。しかも、桜雷のお姫様になったと」
「さ、さようでございます.....」
お姫さまってガラじゃないんですけどね....。
すべてを話終え、そっとため息をつく。
腕を組みながらじっとこちらを見つめてくる悠莉に、正座をしながらコクコクと首を振った。