無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



....って、地味女!?


初対面なのに失礼じゃないですか!?....って思う、けど。


「(ほんとのことだから言い返せない、悔しい.....!)」


恨みの視線を込めながら、キッと桜雅くんを睨む。


するとなぜか桜雅くんは長い足でスタスタ歩いて私の前まで来ると、私に目線を合わせるようにしゃがみこんだ。


そして、私の顎に指を添えて、クイッと持ち上げる。



「っ....!?」


「....で、お前は誰」



作り物かと思うくらいの綺麗な顔が、目の前にある.....ひ、近い。


纏うオーラまでもが美しくて、なんだか別世界のひとみたいだ。


強制的に視線をあわせられて、なぜかそらすことができなくて。


一秒、二秒────時間と比例して、顔に熱がのぼっていく


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