無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




....泣いてたこと、バレたかな。


スマホのインカメを起動させて顔を映すと、やっぱり目元は真っ赤に腫れている。


知らないふりをしてくれたんだろうなあ、なんて考えながらスマホを充電コードにさすと、布団をかぶる。


いま私にできることは、早く風邪を治して、お父さんと話すこと。


「はやく、なおりますように....」


眠気に誘われるように、私は眠りの世界に落ちた。






「ん.....っ、んぅ」


ごほ、と喉に異変を感じて目が覚めた。


ズキズキと痛む頭を押さえながら、手のひらを首に添えると。


じわじわと熱が手にうつって、あっという間に熱で埋まってしまう。


引かない熱にため息をこぼしながら、時間を確認しようとスマホに手をのばす。


すると、ロック画面にメッセージ受信の通知。


左横の、かわいい真っ白な猫のアイコン。


「ゆうり、」


タップしメッセージアプリを起動させると、絵文字たっぷりのメッセージ。


【休んでる分のノートコピーは任せて(*^-^)それと、今日桜雅君がガッコウ来たの!!ほかのメンバーもみんな来てて、みんな元気そうでした~~安心して(o・ω・o)」


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