無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる



「オンナは嫌い、つーか無理。....けど、お前は大丈夫」


汲み取ってくれたのか、伊織くんはそんなことを言う。


....それは、どういう風に捉えたらいいんだろう?


ブサイクすぎて女に見えないのか、それとも......。


すこしは、心を開いてくれた、とか....?



「お前、オンナに見えねーし」



────はい、やっぱり前者でした


冬哉くんほど容姿が整っているひとは、たっっくさんの可愛くてキレイな女の子に言い寄られているんだろうから。


私なんて、そこら辺に転がってる石ころレベルなんでしょ?


ごめんなさいね、外見も中身も女子力ゼロで.....!


「じゃあ....えっと。冬哉、くん?」


「....ん」


改めて名前を呼ぶと、冬哉くんは小さく頷いた。


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