無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「ふーん.... 」
「....?律くん?」
少し不機嫌そうな顔をする律くんを見て、なぜかみんなはニヤニヤした顔をする。
....意味がわかりません。
首を傾げていると、腕時計の針が7を指していることに気がついた。
「あっ、私、もうそろそろ帰るね」
別に門限があるわけではないけど、あまり遅くまでいても迷惑だろう。
鞄をもって立ち上がると、私と同じタイミングで律くんも立ち上がる。
「未桜、どうやって帰るつもり?」
「え?あ、歩きで....」
そう答えた瞬間、律くんが深いため息をついた。
「....こんな時間に女が1人で歩けるわけないだろ。それにお前狙われる可能性あるんだぞ?今日は車出す」
「ぅ、でも....歩いて30分くらいで着くし...」