晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
 みんなに祝福されて、何より、龍の温かな愛に包まれて、私の人生で一番幸せな一日が終わった。

私は、先週、引っ越した龍の部屋に帰った。

「はぁ…
 終わったな。」

龍がソファに座り、大きく息を吐く。

「うん。
 これから、ずっと一緒なんだよね?」

私は、龍の隣に座り、肩にもたれかかった。

「ああ。
 晶がもう嫌だって言っても、俺は晶を離す
 つもりはないから、覚悟しておけよ。」

龍は優しく私の髪を撫でてくれる。

「ふふっ
 龍こそ。
 もし、私がうるさい鬼嫁に変わったと
 しても逃げないでね。」

「くくっ
 そうか、じゃあ、覚悟しておかなきゃ。」

そう言った龍は、そっと触れるだけのキスをする。

「よろしく。俺の奥さん。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。
 旦那さま。」

私たちは、互いに見つめ合って、どちらからともなく笑った。


その夜、速水 晶となった私は、私の旦那さまの溢れんばかりの愛を受けて、いつにも増して仲良しの夜を過ごした。
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