晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
「悪いな。
 俺も胸に秘めたまま諦めるつもりだったん
 だけど、晶がかわいすぎてどうしても
 諦めきれなくてな。」

嘘っ!?
普段、会社じゃ落ち着いてて、絶対、そんなこと言わなそうなのに。

これ、恥ずかしすぎる。

「あ〜!
 課長がそんなこと言うから、晶ちゃん、
 真っ赤じゃないですか。
 晶ちゃんも晶ちゃんだよ。
 俺が、散々デートに誘ってるのに、全部
 無視して、課長となんて。」

「え!?
 だって、林さんのは、全部冗談じゃ…… 」

私が驚いて顔を上げると、林さんは、頭を抱えた。

「ええ!?
 俺は本気だったのに、全然通じて
 なかったの?」

と、また大袈裟に嘆いて見せる。

「ふふっ
 また、そうやってふざける。
 一瞬、本気かと思ったじゃないですか。」

毎回ふざける林さんがおかしくて、また笑ってしまった。

そんな話をしてると、芹那が携帯をかざしながらやってきた。

「晶、雪菜、生まれたって!!」

「え!? ほんと!?」

思わず立ち上がった私に、芹那は雪菜からのメールを見せてくれた。

そこには、小さな赤ちゃんを抱く雪菜の姿があった。

2575gの女の子らしい。

予定日より大分早かったけど、母子ともに健康そうでよかった。
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