夜明け3秒前
気まずい沈黙が流れる。
謝ると決めてここにいるけれど、その瞬間になるとやっぱり怖気づいてしまう。
周りの楽しそうな声、カチャカチャと食器が当たる音。
勇気が出るように、ぎゅっと両手を握って息を吸った。
「「ごめんなさい!」」
声が重なって驚いて、お互いと目が合う。
しばらく見つめあっていたけれど、麻妃がふふっと吹き出して、私もつられるように表情をゆるめる。
「あーあ、もう久しぶりに笑った!ちゃんと話したいし、とりあえずドリンクとりに行こ」
「うん、そうだね」
席を立ってドリンクバーコーナーへと歩く。
麻妃はいつもと同じジンジャーエール、私も同じようにコーンポタージュのボタンを押す。
「凛月、ほんと好きだねそれ。夏でもあったかいやつ飲むでしょ」
「うん、優しい味がするから好き。それに、コーンポタージュはホットが美味しいんだよ」
ふふっと微笑むと、「昔から変わらないなあ」とクスっと笑われる。
ああ、こうして普通に会話できているのがすごく嬉しい。
さっきまでの気まずさは嘘のようで、いつもの空気が戻ってきていた。
謝ると決めてここにいるけれど、その瞬間になるとやっぱり怖気づいてしまう。
周りの楽しそうな声、カチャカチャと食器が当たる音。
勇気が出るように、ぎゅっと両手を握って息を吸った。
「「ごめんなさい!」」
声が重なって驚いて、お互いと目が合う。
しばらく見つめあっていたけれど、麻妃がふふっと吹き出して、私もつられるように表情をゆるめる。
「あーあ、もう久しぶりに笑った!ちゃんと話したいし、とりあえずドリンクとりに行こ」
「うん、そうだね」
席を立ってドリンクバーコーナーへと歩く。
麻妃はいつもと同じジンジャーエール、私も同じようにコーンポタージュのボタンを押す。
「凛月、ほんと好きだねそれ。夏でもあったかいやつ飲むでしょ」
「うん、優しい味がするから好き。それに、コーンポタージュはホットが美味しいんだよ」
ふふっと微笑むと、「昔から変わらないなあ」とクスっと笑われる。
ああ、こうして普通に会話できているのがすごく嬉しい。
さっきまでの気まずさは嘘のようで、いつもの空気が戻ってきていた。