冴えない私の周りは主役級ばかり~雫の恋愛行進曲〜
「隣? 宮橋大丈夫か? 休憩時間まで十分も無いけど無理そうか?」



くっ……! この馬鹿担任、何を甘っちょろい事を言ってんのよ。そんな悠長な事言ってたら、ETフィールド突破しちゃうよ。限界突破しちゃうよ?



「む……無理そうです」



「そうか、誰か宮橋と同じ中学の生徒はいるか? 居るなら保健室に連れて行ってあげてくれると助かる」



「––––––––!」



「雫と知り合いなんでオレが連れて行きますよ」



「おっ、そうか。それなら月島悪いけど頼むな」



終わった……。何もかも……。



お腹を手で抑えるわたしの席へと、蓮がやって来た。



「立てるか雫?」



「う、うん」



わたしはこの後の最悪な流れを考えると、まともに蓮の顔を見れなかったのだ。

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