異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「皆、無事だったんだね!」


大きく手を振りながら声をかけると、皆の顔が安堵したように緩む。


「そっちこそ、合流するのが遅いんですよ」


こっそり涙を拭っているオリヴィエに、私はエドガーと顔を見合わせて笑みを交わす。


「あなたたちは、怪我してない?」


いつの間に足元にやってきたのか、ロキが心配そうに見上げてきた。


「私はエドガーが守ってくれたから大丈夫。だけど、エドガーが怪我しちゃって……」


ロキに事情を説明していると、話を聞いていたオリヴィエが「はあ!?」と勢いよくエドガーを振り向いた。


「こっちはいいから、病院に行きなよ!」


感情的になっているからか、敬語を忘れているオリヴィエにエドガーは眉をハの字にして肩をすくめる。


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