異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「ロキ、プリンの蒸し方はどこで知ったの?」
「……レシピ本に書いてあったのよ。さ、十分はコンロの火で、残りの十分は余熱でプリンを蒸しましょう」
「う、うん!」
私は返事をして手を動かしながら、レシピ本でいつの間に勉強してたんだろうと疑問に思う。
レシピ本は常にそばに置いていたので、ロキが読んでいたらわかるはずなのだ。
ただ、ロキはときどきレシピの内容を熟知しているような口ぶりをするので、私よりも熱心に読み込んでいることには違いないだろう。
引っかかりを覚えながらも、そうこうしているうちにかぼちゃ豆腐プリンは出来上がり、私はロキと一緒に王妃様の部屋を訪ねることにした。
「王妃様、例のものができました」
私はさすがは王妃の部屋と言いたくなるほどゴージャスなシャンデリアと天幕付きの特大ベッドに目を奪われつつ、テーブルの上に籠のランチボックスを置く。
「この中にプリンがあるの?」
「はい! ぜひ開けてみてください」
うちはお弁当屋なのでランチボックスの中にプリンを入れたのだが、実はある工夫を施しておいた。
お弁当は開けたときのおいしそう!という感動が大事なので、ひとつサプライズを仕掛けておいたのだ。
ドキドキしながら、私は王妃様を見守る。
そして、王妃様がランチボックスを開けた瞬間、ふわっと薔薇の香りが広がる。
「……レシピ本に書いてあったのよ。さ、十分はコンロの火で、残りの十分は余熱でプリンを蒸しましょう」
「う、うん!」
私は返事をして手を動かしながら、レシピ本でいつの間に勉強してたんだろうと疑問に思う。
レシピ本は常にそばに置いていたので、ロキが読んでいたらわかるはずなのだ。
ただ、ロキはときどきレシピの内容を熟知しているような口ぶりをするので、私よりも熱心に読み込んでいることには違いないだろう。
引っかかりを覚えながらも、そうこうしているうちにかぼちゃ豆腐プリンは出来上がり、私はロキと一緒に王妃様の部屋を訪ねることにした。
「王妃様、例のものができました」
私はさすがは王妃の部屋と言いたくなるほどゴージャスなシャンデリアと天幕付きの特大ベッドに目を奪われつつ、テーブルの上に籠のランチボックスを置く。
「この中にプリンがあるの?」
「はい! ぜひ開けてみてください」
うちはお弁当屋なのでランチボックスの中にプリンを入れたのだが、実はある工夫を施しておいた。
お弁当は開けたときのおいしそう!という感動が大事なので、ひとつサプライズを仕掛けておいたのだ。
ドキドキしながら、私は王妃様を見守る。
そして、王妃様がランチボックスを開けた瞬間、ふわっと薔薇の香りが広がる。