異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「こ……こっちのほうがいいよ! エドガー、とっても素敵になった!」
「そ、そうかな……俺は落ち着かないけど」
弱りきった表情のエドガーは眼鏡をかけて、ため息をついている。
眼鏡もないほうが彼のイケメンぶりが前面に出るのでいいと思ったのだけれど、視力の問題なら無理やり外させるわけにもいかないので我慢する。
私はすっきりとした彼の顔周りに満足して、笑顔で服を差し出した。
「これに着替えてね。私は朝食の後片付けもしなきゃいけないし、作業場で待ってるから」
「……はい」
少し疲れた笑顔で服を受け取ったエドガーを置いて、私は足取り軽く作業場に向かうのだった。
私はエドガーを待ちながら、作業場の中にある彼の発明品を見て回った。
「これ、車?」
作りかけのようだが、座席が囲われておらず、タイヤが大きい。外装だけで言うと馬車が車になったようだ。
色もベージュで可愛らしいのだが、対する座席シートはワインレッドのソファーのようで、ハンドルは黒革だからか高級感があった。
興味津々に、いろんな角度から観察していると──。