異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~

「これ、俺が発明した銃なんだ。空気を圧縮して打ち出すから当たっても死なないけど、気絶するくらいの威力はある」


銃がキュイーンと謎の機械音を放ち、銃の側面にあるラインが青色に点滅する。

盗賊たちは得体の知れない武器を前に「あれはなんだ!?」と恐れ戦き、後ずさる。


「おいおい、怯むんじゃねえよ」


軽やかな身のこなしで、一回転しながら木の上から降りてきたランディが素早く距離を詰めてきた。

ランディは大きく飛び跳ねると、私たちに向かって鉤爪を振りかざす。


──斬られる!


それがわかっていても、なす術がない私の代わりにエドガーは銃の引き金を引いた。

パアンッと銃声が鳴り、ランディは肩を撃たれるも怯むことなく不敵に笑って裂くように鉤爪を振るう。

エドガーは銃についていたボタンを押した。

その瞬間、銃の側面にあるラインが赤色に点滅し、銃は剣に形を変える。
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