同期は蓋を開けたら溺愛でした
朝のまぶしい光の中、歩く通勤経路。
昨日、飲み過ぎたかな。
反省を浮かべながらビルへと入る。
私たちが勤める木森文房具は老舗文房具メーカーに比べれば、まだまだ新しい会社。
その分、自由度は大きいと思うし、何より好きな物を自分の手から生み出す仕事にやりがいを感じている。
商品開発事業部の商品企画課に私と大友は所属していて、オフィスはビルの5階にある。
自社ビルは23階建ての地下2階。
入社して3年になるが、まだ全てのフロアに行けてはいない。
エレベーターで5階まで上がり、フロア入り口で社員証をかざす。
解錠されたドアを開けたフロアは商品企画課と商品開発課が隣接する。
入り口から左奥の商品企画課へ進み、自席へと鞄を置いた。
「青木。今朝のニュース見たか?」
「え、ええ」
朝の挨拶もそこそこにオフィスでも右隣に座る大友は、出社した私にいつも通りの声を掛けた。