同期は蓋を開けたら溺愛でした
シャワーでさっぱりして出てくるとトーストが焼いてあって私にホットミルク、大友にはコーヒーが用意されている。
「雄は、案外マメだよね〜」
「案外は余分」
「見た目、亭主関白を絵に描いたよう」
「そう?」
いつもの場所に座る大友の隣に私も腰を下ろす。
「ま、こんなのお前にだけだけどな」
「は?」
「鈍感すぎるにもほどがあるだろ。アパートに入れるのはお前だけだし」
驚きで、取ろうとしたトーストを皿に落とす。
「それは、彼女を泊まらせると私が気にするし、そういうのは外で済ませるとか、なんとか……」
「だ、か、ら。女を泊まらせるより、お前を泊まらせたいの。俺は」
だ、か、ら。って強調されても、納得できるわけがない。
それに聞き捨てならない。
女を泊まらせるよりの、女の分類に私は入っていないわけ? 女じゃないって?
「ほら。ぼやっとしてると遅れるぞ。一回、帰ってから出社するんだろ」
「う、うん」
モヤモヤする気持ちは有耶無耶にされ、急いで朝食を口に押し込むと追い出されるように大友の家を出た。