同期は蓋を開けたら溺愛でした

「原田課長も何か思うところがあったんじゃないか」

「何が」

 まだ実感が湧かず、エンジンが入らない私はのんびりと親子丼を口に運ぶ。

「野菜も食べろよ」

 隙を見ては口に煮物を突っ込んでくる大友に文句を言う。

「自分で食べれるってば」

「絶対、太らす。どんだけやつれたんだよ。お前」

 私の頬を手の甲で撫でる大友が、甘い雰囲気を出す前に話すを戻す。

「原田課長の話はどうなったのよ。課長は大友を青木のベビーシッターとでも思ってるんでしょうけど」

 クククッと笑う大友が否定をしないのが憎たらしい。

「うちがもっと老舗文房具メーカーくらいの会社だったら、青木の商品を堂々と発売してやれるのになって悔しがってた。アンドがカッターを発表して、青木に代案を出せって決まった日に」

「原田課長……」

 私だって原田課長が心無く、ボツだって言ったんじゃないってことくらい分かってる。
 それでも悔しがってくれていたと聞けて、胸が熱くなる。

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