同期は蓋を開けたら溺愛でした
「な、分かってるだろ。周りはよく見てるんだ。だから例え二匹目のドジョウと言われようが出せばいいんだよ」
大友のしたり顔に私は反論する。
「二匹目のドジョウって言わせないクオリティにするんでしょ」
睨みつけているのに大友は白い歯を見せる。
「そうだな。カッターに全精力を使い切って、代案が浮かばないくらい力入れてたもんな」
「……馬鹿にしてる」
「してないって」
「あとちょっとで大友の補佐だったんだよ」
「惜しかったよなぁ。馬車馬のように働かせてやったのに」
「落馬してしまえ!」
いつも通りの調子に戻って、ふたりで顔を見合わせて笑う。
そこから土日は仕事モードに入り、泊まっても甘い雰囲気になる暇もなく、カッターの詳細を詰める作業を進めた。