同期は蓋を開けたら溺愛でした
しばらく盛り上がってから解散になると、電車で帰る2人に別れを告げ、大友のアパートに向かって歩き出す。
「いいよなー。同棲」
阿部くんと里美は1年前くらいから付き合い始め、割とすぐに同棲を始めた。
2人はラブラブな熱い恋人同士という雰囲気ではないけれど、穏やかな温かいものを感じて会う度にほっこりする。
「同棲なんてしたら、心臓がいくつあっても足りないよ」
「ん? 何が?」
「いいえ。こっちの話です」
「ま、今日は連れて帰るけどな」
「そ、それは、ちょっと……。大友、寝不足でしょ?」
ほぼ2夜連続、夜通し北川くんに付き合ったと思うと、さすがに寝たほうがいい。
「寝不足ではあるけど、隙を見て寝たから。北川だって寝落ちして、他の奴らもその隙に寝て」
楽しそうに話す大友の横顔を見つめ、こういう話を聞くのは前から好きだったなあと改めて思う。
自分の知らない大友の世界を垣間見て、どうしてか嬉しかった。
やっぱり、ずっと前から大友が好きだったんだなあと実感する。