同期は蓋を開けたら溺愛でした

 目を丸くして見上げると、切ない顔を向ける大友が「アパートじゃ抱かないって言ってるだろ」と言いながらも妖しい視線を絡ませ、首すじから服の境目の危ういところにキスを落としていく。

「恵麻も、キス、して」

 前の比じゃない色気を醸し出す大友にやられ、言われるがまま体にキスをする。

 はだけたシャツに乱れていく呼吸。
 淫らな眼差しを向けてくる大友が「我慢、するつもりだったのに、よ」とつぶやいて、頬を両手で挟み込むように手を添えた。

「口にも、キスしていい?」

 聞かれて、答える前に唇は重ねられた。

 一気に深いキスをされ、呼吸もままならない。
 大友以上に息が上がり、なにも考えられなくなって大友に身を委ねかけた時、突然体を離された。

「な、に?」

「いや……悪い、コンビニ……じゃなくて風呂に行ってくる」

「どうして? 行っちゃヤダ」

 今はもう、恥ずかしさや戸惑いより大友の近くにいたい。

「まずいから。準備、してない」

「なに、が?」

「いいから、風呂に行かせて」

 切実な顔をして懇願されると、手を離すしかなかった。

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