同期は蓋を開けたら溺愛でした
「大友さん。3色蛍光マーカー。素晴らしいです」
「そう、ですか」
清水さんは目をキラキラさせて大友を見つめている。
ああ、そっか。大友狙いってわけだ。
私は邪魔にならないように、そっとその場を離れようと席から立ち上がる。
「青木、片付け済んだら、飯行くだろ」
「え、まあ、うん」
急に話を振られ、ギョッとしてカタコトの日本語を返す。
白熱した議論に、時間は予定の十二時を押している。
そうだとしても。
どうして今それ言うわけ?
今、確認しなきゃダメだった?
清水さんはまだ何か話したい雰囲気を出しているのに、勝手に話を終わらせた大友は私に話しかけてくる。
「片付け、サボるなよ」
だから、こうやって面倒な時に私を巻き込むから私が目をつけられるんじゃない。
迷惑に思いつつ、大友に返事はせずに会議室の片付けを始める。
「……お疲れ様です」
清水さんは邪険に扱われたのを感じ取ったのか、小さくそう言って頭を下げる。
「お疲れ様です」
素っ気なく言う大友の鋼のメンタルが、少しうらやましくなる。