孤独な私が愛を見つけたら
いつもの坂下さんからはちょっと意外な姿に感じた。

「片づけは俺がするから、少しゆっくりしていろ。」

食べ終わると、坂下さんはそう言って食器を下げ始めた。

手を出そうとすると、坂下さんに睨まれた。

「そんなに気を遣わなくても良い。ただでさえ、緊張しているんだから、俺が食器を洗っている間だけでもリラックスしろ。その後、送っていくから。」

「はい、ありがとうございます。」

私は素直に坂下さんの言葉に従う事にした。

朝から三井さんと出掛けて、いろんな面で疲れが出始めていたのかもしれない。

「佐奈。」

坂下さんが片づけを終えて戻って来た事を、私は気が付かなかった。

そう、いつの間にか、私は眠り込んでいたのだ。

そして私がそっと目を覚ました時…。

「ええっ?」

私は目の前にある坂下さんの寝顔に驚きの声を上げた。

< 103 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop