孤独な私が愛を見つけたら
何回もパソコンの前で手が止まり、ミスした箇所に気が付いて作業をやり直す。

全く仕事が前に進まない。

ああ、何をやっているんだ、私。

目を閉じると、坂下さんと吉田さんの笑顔が交互によみがえってくる。

その事にひどく動揺している自分に、ハッと気が付く。

どうしたんだろう…、私。

そんな風に戸惑っていると、時間はあっという間に過ぎていく訳で…。

「何かあったら連絡するのよ。」

香織さんにそんな声を掛けられて、私は会社を出た。

香織さんにそんなセリフを言わせたのは、やっぱり私のそわそわした落ち着かない様子だったのだろう。

今日は直接店で待ち合わせする事になっている。

最近の様子で、吉田さんは私がもう逃げ出さないと思っているのだろう。

しかし…、吉田さんは駅で待っていた。

「ごめんなさい。店で待っているつもりでしたが、こちらに来てしまいました。」

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