孤独な私が愛を見つけたら
素直に頭を下げる吉田さんに、私は慌てて言う。

「いえ、いつもの私の態度からしたら、まだすっぽかすかもしれませんものね。」

私は大きく頭を下げた。

「…それももちろん考えましたけど…。」

吉田さんは私に爽やかな笑顔を向けた。

「店まで一緒に並んで、おしゃべりしながら歩きたいなって思ってしまったんですよね。」

吉田さんは正直に自分の気持ちをぶつけてくる人なんだ。

改めて私はそう感じる。

その事にすごく安心を感じていた。

吉田さんになら、何でも相談出来そうな気がする。

坂下さんに感じる想いとは少し違う。

微妙な距離を保ちながら、私達は歩き始めた。

「佐奈さんには、何故かそばに寄り添ってあげたいという気持ちを抱いてしまうんです。」

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