孤独な私が愛を見つけたら
なのに…。

まったく顔を合わさないのはおかしい。

私の今日のスケジュールが特別という訳でもないのに…。

何とかゆっくり話を聞いてもらわなければと坂下さんを探して、約束を取り付けるつもりだった。

こんなにも会えないのはおかしい。

私の中にもやもやしたものを感じる。

これは意図的に坂下さんが私を避けている…?

そんな思いまでこみ上げて来て、私は私の気持ちがコントロール出来なくなっていた。

「宮田!ちょっと来て!」

珍しく大きな、そして少し怒ったような香織さんの声にハッとする。

私はすごすごと香織さんのデスクに行った。

「さっき送ってくれたデータなんだけど、これはどういう事?」

香織さんは自分のパソコンのデータを指さす。

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