孤独な私が愛を見つけたら
「あっ…。」

「分かった?これじゃ、全く使い物にならない。すべてを今日中にお願いね。」

大きく溜息をつく香織さんの顔をこっそりと伺う。

「すいませんでした。」

香織さんはゆっくりとうなずいたが、納得出来ないような表情をこちらに向けた。

「こんなどうしようもないミス、もうしないでくれる?」

今の私にはとてもきつい一撃だった。

そして言わなくてもいい一言を私は言ってしまった。

「三井さんの指示がもう少し明確だったら…。」

香織さんは凄い形相で私を見た。

「今はそういう事じゃないでしょう!仕事はきちんとこなせる部下だと思っていたんだけどね。もう良いわ、早く訂正しないと残業よ。」

私は頭を下げて自分のデスクに戻った。

もう残業は決定的だ。

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