孤独な私が愛を見つけたら
そんな東司さんの声を私は笑い飛ばす。

「もう今更そんな事を気にする間柄でもないでしょう。ちゃんと聞いてあげます。」

明日の朝はつらいかもしれないけど、そんな夜も時には必要。

「どの辺に居るの?」

落ち合う場所を決めると、私はスマホを耳から外した。

私も人が良いよね。

吉田東司、取引会社の営業さん。

直接担当をしているわけではないけれど、元々顔くらいは知っていた。

確か、私より少し年下。

何となく気になっていた人。

私の部下を好きになって、それ故に近しい間柄になった。

「皮肉だよね。」

その事で一緒に食事に行くようになるなんて。

でも東司さんのその真剣な想いは、かなえてあげたいと思ってしまうほどだったから…。

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