孤独な私が愛を見つけたら
「はい…、店を出た後、走って逃げてしまいました。」

「宮田…。」

三井さんはがっくりと肩を落とした。

「三井さんが悪いんですよ。」

私はぼそりと言った。

「じゃあ、ちゃんと吉田さんが来る事を話していたら宮田は来てくれた?」

「いいえ、初めから行きませんでした。」

私は三井さんに今度はハッキリと言った。

「それが分かっていたから、ああやって宮田を連れ出したのよ。」

三井さんは少し寂し気な表情を見せた。

「あのね、宮田。人から逃げてばかりではつまらないわ。」

「良いんです、私はそれで。」

「そう、でも吉田さんとは仕事上のつながりもあるんだから、その辺はよろしくね。」

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