孤独な私が愛を見つけたら
三井さんはそう言うと、ニヤッと笑った。

「そんな事ぐらいで、あの吉田さんが諦めるとも思えないけどね。」

「どういうことですか?三井さん。」

「これからが楽しみだわ。やっと吉田さんをスタートに立たせることが出来たんだから。」

三井さんは歩き始めると、ふと何かに気が付いたように立ち止まった。

そしてひらりとこちらに振り返る。

「坂下くんもなかなかしつこいかもよ。」

私の表情が驚きのものに変わっていく。

やっぱり坂下さんとのさっきの様子を三井さんに見られていたんだ。

「さっ、仕事をするわよ。切り替えて。」

いつもの三井さんに戻ったようだ。

私は慌てて三井さんの後を追って、会社の中へ入っていった。

私の頭は混乱したままだったが、程なく吉田さんが来社したようだ。

「今日はよろしくお願いします。」

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