孤独な私が愛を見つけたら
坂下さんと私は吉田さんに挨拶をする。

お互いに頭を下げ合って、椅子に座った。

吉田さんの真っ直ぐな視線が眩しい。

「宮田さん、昨夜はありがとうございました。」

こんなセリフを何気に言った吉田さんに、私はもう一度ちょこんと頭を下げた。

今の精一杯の笑顔を添えて。

「吉田さんと何かあったのか?」

それで済ましてしまおうと思った私に、坂下さんが妙に反応する。

「ああ、三井さんも入れて3人で食事をしたんです。」

悪びれる様子もなく吉田さんは言った。

「えっ?よく宮田を連れ出しましたね。」

私の意とは反して、二人の会話は続いていく。

「三井さんにお願いをして、やっとですよ。半分はだまし討ちかな。」

< 29 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop