私の主治医はお兄ちゃん





無事?開会式も終わりこれからいよいよ本番だ!!




駿「美音~行くぞッ」


美「あ、待ってよ~!!」




そして私は今日駿介と文化祭を回ることになった。


タキシード姿の駿介。

隣歩いてるだけで緊張しちゃう…



美「駿介はそれ何の衣装なの?」


駿「んーわかんね。クラスで用意されてたみたいなんだけど…今日クラスに先輩が来てこれ着てって。」




…要するに

駿介のことを狙っている先輩が用意したと…



私と回ってていいのかな??




本当に駿介はモテるくせにどうして私と一緒にいてくれるんだろう…






女「あっ!駿介君!」


駿「先輩!こんちわ。」


女「うちのクラスも駿介君のクラスと同じお化け屋敷なんだけど…入っていかない?」


駿「あ…いや。」


女「遠慮しないで!!ほら!妹さんも一緒にどーぞ!!」



そう言いながら背中を押してきた女の先輩。





私たちはすぐに真っ暗闇に包まれた。






駿「美音…大丈夫か?」


美「しゅ、駿~……ぐすん。」



暗いよぉ…



どうしよう…怖い。







駿「大丈夫だから。前進むぞ。」


そう言いながらギュッと手を握ってきてくれた。


美「前進むの?怖いよ…」


私がそう言って駿介にしがみつくとさらに強い力で手を握りながら耳元でささやかれた。



駿「あんまり怖かったら目瞑っててもいいから…行くぞ。」





そう言われて私達はとりあえず前に進んでみることにした。





< 191 / 296 >

この作品をシェア

pagetop