私の主治医はお兄ちゃん






優『まず1つ目。駿は今熱ありそう?』


美「うん…体ものすごく熱い。」


優『そっか。わかった。次の質問ね。駿呼びかけて反応する?』


美「んーん。咳は酷いけどグッタリしてて名前呼んでも反応してくれなかった。」


優『……。じゃあ最後の質問な。今日朝飯食った?』


美「んーん。食べてな………あっ、た、食べた!!」






つい流れのまま正直に答えちゃった…




すると…


ガチャ。

玄関のドアが開く音がしてすぐに少し不機嫌そうな顔の優也兄が現れた。



優「ったく!!車だから美音も乗れ!!」


美「いや、学校……私は大丈夫だし!」



私がそこまで言いかけると、さらに怒った顔をする優也兄。


美「………」


優「美音。本当に怒るよ?」


もう怒ってるじゃん!!
……とは言えるわけない。



美「ごめんなさい。」

優「よろしい。」


そう言いながら大きな手を頭に軽くポンと乗せると


優「先に車乗ってて。すぐ駿連れて行くから。」


美「はーい……」


優「あ、助手席に乗ってな?」


美「わかってるよ!」





もうこうなってしまえばしかたない。




私は先に優也兄の車へと乗り込んだ。




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