私の主治医はお兄ちゃん





俺はこっそりと病院を抜け出し美音を探し始めた。




でも美音の姿を見つけるのは早かった。


制服をきてるから多分学校に行っていたんだろう。




そして鈴木と一緒だ。
鈴木は同じバスケ部だからたまに耳にする。











モテるのに誰とも付き合わないこと。








そしてあいつが美音の事を狙っている事。











なんかイラッとする。





俺が見ているとは知らずに鈴木は美音を見て真剣な表情で言い出した。





悠「美音ってさ、今付き合ってるやつとかいるの?」


美「えええ!!!???」



驚きながらも顔を真っ赤にする美音。


ますます俺はイライラしてくる。





なんでこんな事でイライラしてんだよ、俺。








美「いないよ。大体体調すぐ崩すし、学校もあまり行けてないのに出来るわけないよっ」


悠「……俺は美音の良いところ。たくさん知ってるよ。」


美「え?」






話はどんどん進んでいく。


これ以上みていられなくなった俺は美音の手首をぎゅっと握った。





美「駿介!?」


悠「駿…介……」




美「駿…え?……病院に居たんじゃ……え?どうしているの?」


駿「お前が…家でおとなしくしてねぇからだろ。それにさ…」



手首が熱い。

俺は美音のおでこへと手を伸ばした。





駿「お前熱あるじゃねぇかよ。」


美「え?そうかな……気付かなかった。」





わかりやすく目をそらす美音。






俺は美音の頭をぐっと自分の方へ近づけた。



こいつは誰にも渡したくない。





駿「わりぃ。邪魔して。でも……こいつは"俺の"だから。」


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