私の主治医はお兄ちゃん




優「やっぱり喘鳴聞こえるな。熱も38.2°Cある。」


美「やだっ!!」


まだ何も言っていないのに嫌だと言う美音。



優「美音ちゃんとお話聞いて。」

美「やだやだ!病院戻らないーっ!」
泣きながら一生懸命首を振る美音。


優「まだ戻らなくていいよ。ただこのまま熱が上がって喘息も出るようならもう一度入院しよう。」


美「私はどうしたら治るの?」

……出来れば俺らだって美音に辛い思いもさせたくない。

普通なら当たり前なことだって美音には出来なかったりするのに全然良くしてあげられない。



湊「美音は無理しないで体を休ませてあげて。みんなで早く治るように頑張ろうよ。」
そう言いだしたのは湊斗だった。


駿「そうだよ。」

美「でも……」


優「とりあえず一緒にいてやるから、部屋に戻ろ?」


美「うん……」

美音はなんとか再びベッドに横になってくれた。
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