私の主治医はお兄ちゃん
美「……ん。」
……あれ?
いつのまにか私眠って…
目が醒めると外は明るくなっていて、目の前にはママが立っていた。
母「はぁ…本当あんた見てるとイライラする。」
美「………ごめ…っ!」
その瞬間髪の毛を引っ張られた私はそのまま床へと突き飛ばされた。
すぐに飛んでくるお母さんの足。
お家の中なのに靴を履いていて尚更グリグリと当たって痛い。
美「…ごめん…なさっ……いたっ…い」
何度も何度も蹴られた私。
母「あーもう本当にイラつく。あんたなんか産まなきゃよかった!!」
そう言ってるママだけど、蹴られた衝撃での胸の痛みが酷くてうずくまったまま動けずにいるとママは再び髪の毛を思い切り引っ張ってすぐにまた床へと叩きつけた。
母「あんたのせいで…あんたの体が弱くなければ!あんたなんて産まれなければ私は……」
そう言って泣き崩れたママ。
ママ…ごめんなさい。
ごめんね…
私がママのこと傷つけたんだね。
でも頭の中は真っ白で…
何か考える余裕なんて無くて。
ただ涙だけが溢れた。
ママは気が済んだのか部屋を出て行って、私だけが再び部屋に取り残された。
息をすると胸のあたりが痛い。
……苦しいよ。
そのままベッドに戻った私は体のダルさも酷く再び眠りについていた。