交わることはない

遥・七湊☆☆

笑子ちゃんの事を話したくて
遥の会社に遥を迎え行った。

お義父様にご挨拶に社長室に
案内してもらって
お義父様と話していると
< バーン >
と、ドアが開いて
遥が入ってきて
私を抱き締めた。
「遥、お帰りなさい。」
「うん、七湊、ただいま。」
と、私の首に頭をおいて言う遥
お義父様は、あきれながら
「まったく、1日離れていただけだろ?」
と、言うと
「イヤナンダカラ‥シカタナイ」
と、いう遥
「お義父様、遥は帰宅しても?」
と、訊ねると
「ああ、問題ないよ。
使い物にならないみたいだから。」
と、言ってもらい
「うふふっ、ありがとうございます。
遥、帰ろう。」
と、言うと
遥は、私の手を引いて
専務室に一度入り
荷物を置いてから
再び私の手を繋いで
会社を後にする。

社内の人達で
私達の結婚式に出席してくれた人達は、
遥の溺愛ぶりを知っているから
ニヤニヤ笑ってくれていたが
知らない人は、クールで堕ちない遥の
本性が見えていささか
驚いている。

私は、目があった方には、
頭を下げながら会社を後にした。

家に着き、玄関を入ると
遥から壁に縫い付けられて
噛みつく勢いで、キスをされた。
「‥‥ウ‥ウン‥」
遥の首に腕をまわして
こたえると
遥に抱き上げられて
寝室に運ばれた。
「はるっ、シャワーと話し‥‥」
「ごめん、先に抱かせて
俺のものだと確認させて」
と、言われ
七湊は、遥の思うようにさせた。

遥から身体中を翻弄されて
頭が真っ白になると
遥が入ってきて
「ハ‥ァン‥‥フ‥ン‥ハルッ‥‥」
「クッ‥ナナミッ‥ナナミッ‥アイシテル‥‥」
二人でのぼりつめ
抱き締めあいながら
おでこをつけて、微笑みあう
「大好き」と、七湊
「愛してる」と、遥
「心配させて、ごめんね。」
と、七湊が言うと
遥は、首を横にふりながら
七湊にキスをした。

遥は、七湊を抱き上げて
シャワーに連れて行き
二人でシャワーを浴び
それから、簡単な夕飯を作り
二人で食べながら
七湊は、笑子と亮の報告をした。
あまりにも嬉しそうに話す
七湊に遥も嬉しそうにしていた。

七湊は、寝る前に遥の名誉の為に
お義母様にLINEをしていた。

遥がなぜ視察から帰って
あんな態度をとったのかを。
お義母様の事だから
お義父様にきちんと説明して
くれると。

二人は、大夢が絡んでいたから
だと、わかり
二人で笑いあっていた。

本当に良い嫁をもらったと
思いながら・・・
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