交わることはない

みのりとエド☆☆

『エド、ありがとう
あの人に言ってくれたこと
凄く嬉しかった。』
『ごめんね、口をはさんでしまって。』
と、言うエドに
『そんなことない、
本当にありがとう。』
と、首をふりながら言うみのり。

エドは、ホテルに戻ってから
一度もみのりを抱き締めてこない
スキンシップ過剰のエドが・・・

広い窓から
暗い外を見ている
『エド?』
と、みのりが声をかけると
悲しいような、寂しいような顔で
振り向くエドに
『なぜ?そんな顔を?』
『ミノリは、彼の元に行く?』
『彼?東吾のこと?』
と、きくと
コクンと頷くエド・・
『いかないわよ。いくわけないでしょ!
私が愛しているのは、
エドアルド・ラエスタなの。
あんなに、しつこいくらい
言い寄ってきた癖に
どうして、すぐ弱気になるの?』
『・・・・・・・・・』
『もぅ、エド!』
と、みのりが両手を広げると
エドは、破顔しながら
みのりを抱き締めて
みのりの顔中にキスをした。
『安心した?』
『うん、ごめんね。
まだ、ミノリに愛されてる自信がなくて。

と、言うエドに
『大好きよ、とても。
心から愛してる。』
と、言うと
エドは、みのりを抱き上げて
寝室に運びベッドにそっとおろして
『今日は、優しく抱けないかも。』
と、言うから
『おてやらわかに』
と、言ってエドの首に腕を回した。
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