何年経っても君の隣に
第3章
【押さえきれない思い】

「………新!」

「怜奈?」

「どうしたの、新?何か忘れ物?」

「嫌………別に」

何かあったのかな?
心配だな………。
でも別にってことは特に何もないってことかな?
それとも言えないことだよね?
なら深くは聞かない方がいいか。

「じゃあ、またね!」

「おう………」

次の授業は確かー。

ピタッ

あれ?なんだっけ?
まただ。
前にもあった………。
次の授業はなんだっけ?
教室でやる授業かな?
それに私………。

「どこに行こうとしてたんだっけ?」

ドク………ン

「怜奈ちゃん?」

「………響!」

「どうかしたの?もう少しで授業始まるよ?」

「あっ………あのさ」

「ん?」

「私達のクラスって次、何の授業だっけ?」

「えっ?」
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