極上御曹司のヘタレな盲愛
「でも…悪阻も治ったようだし…桃の気持ちもよーくわかったし…。やっと解禁だよな?
…で…」

と、大河はユキ先生の紙を指差して、私にニヤリと悪い感じで笑って見せると…。

「…で…どの体位にする?桃の好みは?
これ?それとも…こっち?
あ…ユキ先生は、妊娠中期にはこれがオススメだってさ」

「たっ…たいい…って…!大河!忘れてるかもしれないけど!
私は!心の中は初めて!まだバリバリの処女なんだからねっ!ほんと!イジワルっ!」

思わず叫んでしまって、余計に赤くなる私の顔を見て、クスクス笑いが止まらない大河は、私の真っ赤な耳に…その形の良い唇を寄せて呟いた。

「大丈夫…。桃が忘れてても…俺が…桃のイイトコロ…ちゃんと全部覚えてるから…。
安心して身を任せとけ…」

そう言いながら、どんどん私の身体から着ているものを剥ぎ取って…。
自分もサッと着ていたバスローブを脱ぎ捨てる…。

大河は私の少しだけ大きくなったお腹に唇を寄せると…。

「そういう事だから…双子たち、気を利かせて暫く耳を塞いでおとなしく眠っていろよ」
と言って口づけた。



結論として……。

妊娠しているのだから当然だけど…。
初めてじゃなかった私は…想像していたような痛みを感じる事もなく…。

ただただ……イジワルで…優しい…幼馴染で…元天敵の……今は最愛の旦那様に…。

身を任せて…揺さぶられて…。

やっと繋がった心と身体…。

涙が出るほど…。
今まで感じたことのない、とてもとても幸せな時間を過ごしたんだ…。


覚えてはいないけれど…きっと…。
あの日の私も…こんな風に…大河の腕の中…。

幸せで幸せで…。
こんな幸せな気分のまま、婚姻届を出しに行ったんだろうなって思う。


愛してる…愛してる…。

神様…。

世界で一番愛しい大河と…。

私たちの愛しい子供達と…。

何度記憶を失おうとも…。

お互いに愛し愛されて…幸せになることを…ここに誓います…。



end
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