極上御曹司のヘタレな盲愛
「は……?」
この時の私は…さっきの大河ではないが、世界一間抜けな顔をしていただろう。
「だ…だ…だって!そんな筈ない!絶対にない!そんな事ある筈ない!」
「くそ!まさかの全否定かよ!一世一代の告白だったのに!」
「だって!学食で言ってたのも勿論そうだけど!大河は子供の頃からいつも花蓮にだけ優しかったじゃない!花蓮にだけ笑いかけて、私にはいつも怒った顔ばっかり!
いつも意地悪ばっかりして、嫌な事ばかり言って!カエルを握らせたり、ゴキブリ投げたり…。
それから…そうよ、誕生日のプレゼントだって!花蓮には綺麗な薔薇の花束だったのに、私にはコスモスだったじゃない!」
「そ…それは…」
「でっかい芋虫つきの!」
「ええっ⁉︎」
「どうして誕生日にまでこんな意地悪ばかりするの?って…私、あの時は本当に悲しかった…」
「……‼︎」
「いつもいつも私と花蓮を差別してた大河が…私の事を『双子の残念な方』って言ってたって同級生に聞かされて…学校で嫌がらせをされるようになって…。
私の事をそんなに嫌いなら、いっそのこと無視してよ!っていつも思ってた…。
もう私に関わらないでって…。
だから…ずっと逃げ回っていたのに…。
なのに偶に顔を合わせるとまた憎らしい事を言って…私が『花蓮と自分を比べてばかりで僻んでいじけている』って…。
でも!
私の花蓮への劣等感を、いつもいつもずっと煽り続けていたのは…大河じゃない!」
私は子供の頃からの気持ちを一気に大河にぶつけた。
いつのまにか…また泣いてしまっている。
「なのに!なのに今になって…私を好きだなんて…信じられるわけ…ないよ…」
「……」
「慰安旅行で…なんでか普通に話せて…ちょっと嬉しかったのに…。
またうっかり近づき過ぎちゃったから…。
だから今回の事も…また大河の…酷い意地悪だと思ったの…。
花蓮を好きなくせに私と結婚なんて…。
どこまで…私の人生を滅茶苦茶にしたいのかって…。
そんなに私の事を嫌いなのかって思って…悲しかった…」
私の肩に置かれていた大河の両手は、今や力無く落ちている。
今まで言えなかった事…大河に言うことなんて一生ないと思っていた事を吐き出し、私は呆然と大河を見つめ涙を流した。
「桃…ごめん…。本当にごめんな…」
とても苦しげな顔をした大河は…私をギュッと抱きしめ腕の中に閉じ込めると言った。
「俺…本当にどうしようもない馬鹿なガキでごめんな…」
そして私の髪を優しく撫でながら…
「聞いて…」
と…大河の20年を超える…私への『告白』が始まったのだった…。
この時の私は…さっきの大河ではないが、世界一間抜けな顔をしていただろう。
「だ…だ…だって!そんな筈ない!絶対にない!そんな事ある筈ない!」
「くそ!まさかの全否定かよ!一世一代の告白だったのに!」
「だって!学食で言ってたのも勿論そうだけど!大河は子供の頃からいつも花蓮にだけ優しかったじゃない!花蓮にだけ笑いかけて、私にはいつも怒った顔ばっかり!
いつも意地悪ばっかりして、嫌な事ばかり言って!カエルを握らせたり、ゴキブリ投げたり…。
それから…そうよ、誕生日のプレゼントだって!花蓮には綺麗な薔薇の花束だったのに、私にはコスモスだったじゃない!」
「そ…それは…」
「でっかい芋虫つきの!」
「ええっ⁉︎」
「どうして誕生日にまでこんな意地悪ばかりするの?って…私、あの時は本当に悲しかった…」
「……‼︎」
「いつもいつも私と花蓮を差別してた大河が…私の事を『双子の残念な方』って言ってたって同級生に聞かされて…学校で嫌がらせをされるようになって…。
私の事をそんなに嫌いなら、いっそのこと無視してよ!っていつも思ってた…。
もう私に関わらないでって…。
だから…ずっと逃げ回っていたのに…。
なのに偶に顔を合わせるとまた憎らしい事を言って…私が『花蓮と自分を比べてばかりで僻んでいじけている』って…。
でも!
私の花蓮への劣等感を、いつもいつもずっと煽り続けていたのは…大河じゃない!」
私は子供の頃からの気持ちを一気に大河にぶつけた。
いつのまにか…また泣いてしまっている。
「なのに!なのに今になって…私を好きだなんて…信じられるわけ…ないよ…」
「……」
「慰安旅行で…なんでか普通に話せて…ちょっと嬉しかったのに…。
またうっかり近づき過ぎちゃったから…。
だから今回の事も…また大河の…酷い意地悪だと思ったの…。
花蓮を好きなくせに私と結婚なんて…。
どこまで…私の人生を滅茶苦茶にしたいのかって…。
そんなに私の事を嫌いなのかって思って…悲しかった…」
私の肩に置かれていた大河の両手は、今や力無く落ちている。
今まで言えなかった事…大河に言うことなんて一生ないと思っていた事を吐き出し、私は呆然と大河を見つめ涙を流した。
「桃…ごめん…。本当にごめんな…」
とても苦しげな顔をした大河は…私をギュッと抱きしめ腕の中に閉じ込めると言った。
「俺…本当にどうしようもない馬鹿なガキでごめんな…」
そして私の髪を優しく撫でながら…
「聞いて…」
と…大河の20年を超える…私への『告白』が始まったのだった…。