嘘と秘密と交換日記
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朝、部活のついでに教室によった。


夏休みの教室は、少し薄暗くて涼しい。


独特の空気。


日常と非日常が、入り乱れている空間。


そうだ、今日はこれを日記に書こう。


自分の机に手を入れる。




「ん?」





何もない。



机の中に、日記帳がない。







中をのぞくが、やはり何もない。


いつもなら、入ってるはずなのに。




いや、でも、


入れ忘れるとか、

風邪ひいたとか、


そんな、学校に来れない理由がないこともない。



そんなことも、あるだろう。













しかし、それからも、

机の中に日記帳が置かれることはなかったーーーー






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