本当の真実と愛
俺はここに居るのが辛くなって外へ出た

「早く止んでくれねぇかな」

今日は雨、俺の心の中を映しているかのように少しづつ静かに降り続けていた

水溜まりに映った自分の顔を見た

『カッコよくて強い大人になるんでしょ?』
「っ……」

泣き虫だった俺に母さんは優しく声を掛けてくれていた
もう二度とあの声は聞くことが出来ない

そう考えるとまた涙が零れた

「亮君?」

控えめに声を掛けてきたこの人は母さんの同級生
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