【短編】キミに伝えたい好きがある
「奈帆っ、くっそ、言い出したら聞かねーんだからっ」


拓くんが止めるのも聞かず、夢中で走った。


走りながら、遼ちゃんのことばかり考えていた。


私って、ほんとに本域の馬鹿だ。


彼のことを信じられないなんて、ダメな彼女だ。


あんなに、酷いこと言ったのに彼は、私のことを心配して探し回ってくれてる。


部活後で、クタクタなのに。


ごめんね、遼ちゃん。


好きって言葉なんて、貰えなくても、充分彼の気持ちは伝わってたのに。


いつも、自分が安心したいばかりに、望んでばかりでごめんね。

欲しがってばっかりで、ごめんね。
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